好天のもと賢治忌厳かに行われる
9月21日午前11時30分から、比叡山延暦寺・根本中堂前の宮沢賢治歌碑前で、第49回関西宮沢賢治忌法要会が、延暦寺行院院長横山照泰師を導師に厳かに行われました。今年は賢治さん没後80年に当たり、地元岩手県花巻市から、高橋公男副市長をはじめ、関西宮沢賢治の会会員や賢治さんファンが多く参列しました。最初に挨拶に立った関西宮沢賢治の会の深田稔会長が「東日本大震災で多くのボランティアの方々が被災地に駆け付けて下さいましたが、その背中を押したのは、賢治さんの“雨ニモマケズ”の詩でした」と述べ、続いて花巻市の高橋公男副市長が「私は賢治さんが教鞭をとっていた花巻農学校の卒業生ですが、賢治さんの歌碑がこの延暦寺に残され、毎年丁重に法要が営まれていることに、大変感銘を受けました。花巻市民を代表して心からお礼を申し上げます。今日は地元花巻市でも同じように「賢治祭」が多くの市民が参加して行われています」と挨拶されました。この後参列者が宮沢家から贈られた菊の花を供え焼香、賢治さんと同じ岩手大学農学部同窓会の北水会会員が寮歌「天翔り行く」を合唱、京都県人会の星野祐美子さんが「雨ニモマケズ」を、歌碑をまっすぐに見つめて朗詠すると、その声は古木の上に広がる青空に吸い込まれていきました。午後1時からは「宮沢賢治における宗教と文学」と題して、京都大学教授鎌田東二氏の記念講演が行われました。鎌田教授は、神職の資格を持ち、ソングライターとしてCDの制作やライブ活動をするほか、水神祥の名前で小説を書くなど多彩な能力の持ち主だけに、賢治さんにおける“アニミズム”“シャーマニズム”“トーテミズム”を作品を例に解説するとともに、浄土真宗の家にあって法華経を信仰するに至る賢治さんの心の軌跡を様々な角度から分かりやすく解き明かしました。多面性を持っている賢治さんを語るにふさわしい鎌田教授の講演は大変感銘深いものでした。 事務局  写真撮影:中野由貴さん
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北水会会員による寮歌「天翔り行く」合唱
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星野祐美子さん「雨ニモマケズ」朗詠 チェロ伴奏:三宅香織さん
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法話:延暦寺行院院長横山照泰師
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記念講演:京都大学教授鎌田東二氏
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by iwate-kansai | 2013-09-23 16:06
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