9月21日、宮沢賢治83回忌の法要が、比叡山延暦寺の根本中堂の賢治の歌碑の前で行われました。法要には、関西宮沢賢治の会の会員をはじめ、賢治のふるさと岩手県花巻市の高橋穣児副市長も出席、延暦寺の横山照泰師を導師に厳かな読経が流れる中、参列者が献花、献香を行い偉大な賢治さんの遺徳をしのびました。法要では賢治の弟清六さんのひ孫にあたる宮沢香帆さんがヴァイオリン演奏で、賢治作詞・作曲の「星めぐりの歌」などを披露、美しい音色が比叡山の緑の中に吸い込まれていきました。午後は延暦寺会館に場所を移し、宗教学者の山折哲雄先生が「賢治の”ひとり”」と題して記念講演を行い、参加した人たちを賢治の世界に誘いました。